【verse,1】
“晴耕雨読”なんていって
天候の良くない日には小説も結構読むんだ。
固まった肩甲骨
ほぐしながらボーッと見つめる窓越しの路上。
不規則に踊るお香とコーヒーからの
白い気体にシンクロする本の余韻。
元通りにできなかった切ない恋のstory。
でもdon't worry。
もう一度読めばいい。
雨音のヴェイパーウェイヴ。
刻々とfade awayさせようとする現実から
奪い返した名場面を思い出す。
活字の羅列のはずなのに
見える秘密のあの絵。
聞こえるキミの歌声。
あれ、ちょっと待って。素朴な疑問。
この声誰だろう。
僕こんな人心当たりもない。
もしやこれが理想の声なのかもね。
ヤバイ惚れちゃいそう。
なら…
【hook】
あの声は
一体誰の声だろうねって
探してみたけど
あの子ではないし
じゃあもしかして
それが俺の運命の人かも。
【verse.2】
思えば僕の中でヒロインと言えば確かに妙にいつもこの声かもしれない。
特に恋愛青春モノなんて読むと
最低週5のペースで脳内再生する程。
好きな原作のアニメとか映画化に
君以外の声で“えぇガッカリ”ってなったり。
元ネタを求めたとこで手がかりも
当然ないしもう戻れない。
Oh my baby I love your voice everyday.
お前の事知らないクセに夢に出る。
将来現実で目の前に出てきて
「もう前から知ってたぜ」って言ってみてぇ。
ふっイタいか。
お互いの遺伝子の塩基配列に
事前に入ってるとしたらこれって素敵じゃね?
つって
もう一度パラパラとめくるページ。
もうダメだ止められないイメージ。
【hook】
あの声は
一体誰の声だろうねって
探してみたけど
あの子ではないし
じゃあもしかして
それが俺の運命の人かも。