夕焼けの唄 〜空廻ver.〜

歩いてたら沸いてきたモノ口ずさんで

これが僕の初めて作った音楽だった。

最初はメチャクチャ言うだけだった。

始めてのお客さんは夕焼けだった。

 

心臓と同じ速さで下り坂を下って。

少しづつスピードは上がって。

らららーだけで気持ちよかった。

生きてるって感じで 気持ちよかった。

 

ノストラダムスの大予言を初めて

知ったあの日から日常に死を意識始めて

1999年が終わってもうオッさんだ普通の。

でもどっかに不安感は残って。

 

鼻唄は少しずつ言葉になり、次第にハッキリと意志を持った自己主張へ。

絶望と自己嫌悪の詩を書いた俺の将来は太宰治か。

それとも単に頭がヤバイオッさんか。

 

 人生を1verseに濃縮還元

もう表現せずにはいられない動物なんです。

外に出よう。雲、風、後ろで虫の音。

月の出る空 や静かな海の家。

 

スミノフ一本で酔っ払い隅っこで

歌う。でもまた懲りず目指す一個上。

きっとね。成功者なんて一握り。

人生てさ。まるで印のないおにぎり。

 

これが梅かシャケかもわからない。

これが運命か幸せかもわからない。

じゃあまず食べなきゃねー。歩かなきゃねー。

超えて行け次の坂とか壁。

 

衝動。止められない何かが

溢れ出してまた僕の音楽になった。

もう一度同じ時間同じ場所に立った。

 

昔より綺麗な夕焼けだった。