『地獄で笑え』解説⑥

『雨上がりの火曜』

この曲はMVにもなっているし、何より某クラシックのオマージュというのがモロバレなので、
割とこの曲で空廻を知ってくれたという方も多いと思います。
火曜日って一番憂鬱だなぁと感じてたんですよね。
この曲の案自体はずいぶん昔からあって、特に就職して一年目なんて本当に火曜日が嫌で嫌で(笑)
月曜はなんとなく始まりだ!という感じだしまだ気合いが入るけど、
火曜~木曜なんてカット&ペーストみたいにただ同じ日を消化していくようで、
木曜は“明日は週末だ!”とかのスイッチも入れられたけど、
火曜は“この日が後2回続くのか…”って毎週思っていました。
でもやっぱりそういう時にも音楽に沢山救われていて、
僕もつまらない火曜日でも『雨上がりの火曜』が来たってだけでテンションが上がってくれたらいいなと思って作りました。
Lyric
【intro】
昨日降ってた憂鬱な雨。
蹴っ飛ばすシューズでshoot 水溜り。
気の狂うようなニュース眺め家を出るよ。
今日は燃えるゴミの日。
空の青に公園の緑。
チャリ漕ぐパンチラOLを二度見。
あぁすげー気持ちいい。
このままどっか行ければいいのに。
【verse.1】
浴びるsun shine。たまんない。晴れ渡るsky。
また普通の毎日の始まりさ。ok。
世界を構成し合う方向性の違う人と人が交わり合う光景。
ah 昨日と打って変わって高気圧。
腰痛もないし背筋も伸びますと大きく深呼吸。
危ないくらいに身も心も飛びだす。
風に踊りだすシャツとかパジャマ。
洗剤がいい匂いを放ちlalala
なんて横断歩道もなりきるアビィロード。
白のとこ踏めば音でるキーボード。
ホップステップジャンプ。
遠くで光る守るべき我が子両腕に抱く。
“いってきます”ってまた更に気合い入ったら、さっきから鼻歌が。
say
【hook】
lalala
最高に気分上がる匂い雨とアスファルト。
身体浮かす。20.000ヘクトパスカル。
lalala
さぁ行こうぜ。気分はどう?こいつは頑張れそうだろ?
だって今日は雨上がりの火曜。
【bridge】
Everything is gonna be alright.
な訳ないけどkeep on right.
厳しいのもいいもんだい。
な訳ないけどkeep your smile.
【verse.2】
想定内しかない同じ仕事に
やりがい見つけ付けていく彩り。
想定外でのちょっとショックな事も
程よく着色。心のPhotoshop。
そりゃまぁ毎日カット&ペーストに
パッと見見えるけどカッコはつけろ。
hey イメージじゃ俺はfred astairとかチャップリンさ。
タップし宙に舞う。
life is musical。
与えられた役が木や草の役でも全力で輝く。
そうさ俺ら社会の歯車。
でもどれもcoolに回る風車だろ?
hey粋な秀逸なリズムに
パッと雲がシュールレアリズムの絵画みたいだなーっつって
嗚呼、僕の世界の日々は充実と気付く。
今日は特別じゃないけど大事なんだぜ。
どんなノーマルなlifeでも遠く周りまた今になってく。
今日は特別じゃないけど大事なんだぜ。
この晴れた空に浮かぶ鼻唄が舞い風車回すぜ。
【hook】
lalala
最高に気分上がる匂い雨とアスファルト。
身体浮かす。20.000ヘクトパスカル。
lalala
さぁ行こうぜ。気分はどう?こいつは頑張れそうだろ?
だって今日は雨上がりの火曜。
【outro】
昨日降ってた憂鬱な雨。
蹴っ飛ばすシューズでshoot 水溜り。
気の狂うようなニュース眺め家を出るよ。
今日は燃えるゴミの日。
空の青に公園の緑。
チャリ漕ぐパンチラOLを二度見。
嗚呼、いつもと同じ道なのに
ハズいけどワクワクしてる気がしてる。
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当時のゴミの日が火曜だったんですよね(笑)
今は変わってしまったけど。
verse.2の
“想定内しかない同じ仕事にやりがい見つけ、つけていく彩り”
の部分は実は当時仕事が繰り返しばかりで憂鬱だった時に聴きまくっていた
Mr.childrenの『彩り』がかかってます。
まぁ当時はミスチルさんのよりもGoose HouseのCoverの方を沢山聴いていました(笑)
これね(笑)
彩り/Goose House/Mr.Children(Cover)https://youtu.be/UB1oZZ6aaAU
“まわりまわる”という表現もかなりリンクしますが、これはサンプリングというより、
僕のもともとのイメージや作品傾向とこの曲が合致していたという感じです。
当時僕はtanpiとのユニット“マスカットボーイズ”で『metabolical music』というアルバムを作っていて、“循環する”とか“繰り返す”、“ループする”ということにかなり強い想いがありました。
途中で“Life is musical”と出てくるんですが、実は制作当初、『地獄で笑え』に決める前のアルバムタイトル候補でした(笑)
とにかく火曜日ってもの自体が本来はフィクションで、別に他の日と変わらないわけで、
だったらフィクション(思い込み)で楽しくすればいいわけで。
というか、晴れてて、今日最高じゃない?
おし、最高!ありとぅす!これで充分。
木や草の役でも、間違いなく自分たちはこの世界の彩の一つで、
同じ歯車でも、風車みたいに見てていいな~ってなれたらカッコイイじゃないですか。
Liveの時、大嫌いだったはずの“火曜日”って単語をMCで挟むと、
仲間たちが“おおぉ~っ!”って嬉しそうに反応してくれるから、
その時は本当にこの曲を作ってよかったな、とそう思います。
ちなみにLIBROさんにはこの前お会いした時に正直に話して作品を渡させてもらったら、
怒らず“すごいアルバムタイトルだね”と笑ってくださいました(笑)
とりあえずよかった(笑)
とても大切な曲です。
空廻【MV】「雨上がりの火曜」https://youtu.be/8AsNoB0dspU
映像はSBPの天才Mondo Katimu。
髪が伸びているレアな空廻が観れます。(笑)