『地獄で笑え』解説②

はじめに、はじめは、はじまり、②

“地獄”

 

と言うと“お先真っ暗”なんて言うように“暗闇”のような感じがするし、

 

今回のアルバムジャケットも暗闇で笑っているデザインなので、そのままそう取ってもらっても良いような感じがするけれど、

 

実際のニュアンスは微妙に違う。

 

暗闇は、恐怖も与えるけど、同時にギリギリの安心感も保証する。

 

“わからない”そして“見えない”という事は怖い。

でも本当に“地獄”とも言える苦痛は、

 

“わかってしまった”

そして“見たくなかった事がくまなく見えてしまった”事だと思う。

 

ジャケットの僕は、実は“手前”だ。

 

あともう少しの弱さの象徴で、

でも答えが少しだけわかってる状態の、

僕が出した答えを悟って自分のものにする“手前”の状態だ。

 

つまり現状の自分(達)だ。

 

だから“なんか不気味”っていう印象を与えるジャケットにしたくて、

レーベルメイトでありプロのカメラマンであるmondo katimuに写真もイメージを伝えてお願いして、

詩人であり書家である後藤理絵さんa.k.a.桃空さんにも題字を何度も何度もイメージに合うように無理無茶言いまくってお願いしました。

 

 

大 満 足 で す (ウルトラ感謝)

 

 

 

ここで実は聴いてもらいたい作品があって、

 

ここまで読んで、僕の熱心なファン方でもしかしたら気付いた方もいらっしゃるかもしれないのだけれど、

 

僕の曲に『for you』という曲があります。

 

今回のアルバムの一番の下地になったと言っても過言ではなくて、この曲は離婚直後で本当に精神的に参っていて、

 

なんとかして自分を説得して立ち直らなくてはと思って書いた曲。

 

このサイト内でもDL可能なので、歌詞と合わせて是非。

 

おそらく「あーたしかに今回のアルバムっぽいなー」と感じて頂けると思います。

 

とにかく“地獄”というのは暗闇の段階ではまだ序の口で、“真の地獄”が存在するし、それは暗闇ではなく、全てが明るみの下に出てしまった状態だという事。

 

たとえば

 

独り、暗闇の中、道を歩いて、音が、悲鳴が、血の匂いが、する。

 

出口までの道が正しいかもわからない。

というか、どこにいるかもわからない。

ここから逃げる事ができない。

 

沢山の時間をかけて情報や知識を得、研究を重ねて、暗闇を少しずつほぐしていく。

 

そして遂にわかったぞ!と思った途端に明るくなった。

 

道なんてものはなく、人がすぐ隣でひたすらに狂った人間に殺され続けている。

出口は、ない。遠くでサイコロを振る誰かと、それに選ばれて死ぬ人達。自分は今回は…外れた。

 

そうだったのか、と。

 

どちらが地獄かという話。

 

そしてこれが実際に僕らの世界だと思う。

 

まだもう少しだけ“地獄”の話が続きますが、どうかツラい方はアルバムを聴いてご辛抱を。

 

『for you』はこちら!↓

 

https://soundcloud.com/mckukai/for-you

 

Lyric↓

 

『for you』

【verse.1】

目の前がまっ暗になった。

いや違う。逆だ。丸見えになった。

ただ今までの逃げ隠れしてた場所が消えて見えたくねぇものが見えて。

 

ついに戦うしかないのさ。

まだ未熟だったから知らないとか

そんな言い訳ばっか。

いい加減だった自分に蹴りつけるいいきっかけだと思うよ。

 

一度淘汰して

次はそこに何をどう足してく?

無理だよ。

すぐに全て無かったことにして笑えるなんてどうかしてる。

 

ロボットじゃない。人間だもの。

思い出は綺麗。でも時に刃物。

血だらけになり 屍みたいに

今だけ眠りたい。

 

目の前のめんどくさいのも棄ててまたエロサイト。

ジェノサイドしたくなる。ゲロ吐きそう。

でも最後に必ず立ち上がれるのが俺の才能。

 

“困難”なんて“音楽”や“no doubt”

で韻踏める時点で問題なし。

今ここに旗を掲げよう。

折れずに光れ俺の存在価値。

 

【hook】

“収拾つかなくなる位病んでも

吸収出来るはずさ君なら”という

気持ちでひとつになり共有。

for you for you。

充分過ぎるくらい君は泣いたよ。

救出したいよ。嫌いじゃないぜそういうところと鏡に向けこう言う。

for you for you.

 

【verse.2】

不意に襲うストマックエイク。

行き場失くしてふとマックへ行く。

徐々に重たく空暮れ行く。

クソ滑舌でクソrap make。

 

アースクエイクみたいに肩が震えてる。

首振って誤魔化す。

増えてく邪念。そんなんじゃねぇ。

しまじろう卒業し大人チャレンジ。

 

言葉じゃねぇ。語る行動と背中。

それと二重の両方の目玉。

なんて言うくせにresponseless

だとSNS使ってSOS。(おーい)

 

それもいいさ。

愚痴も音つけりゃポエトリーさ。

無駄な物に意味付けてジップロック。

捨てられない片方だけのビーサン。

 

神は残念な顔面の代わりに内面をイケメンにしてくれた。

しかも泣いても何遍も相手をしてくれるマイメンもいてくれた。

 

大切な人を不幸にしてる。でも前を向こう。また詩が書けそうだ。

もしツラくても俺は不幸とは絶対言わない。

幸せもんさ。

 

【hook】

“収拾つかなくなる位病んでも

吸収出来るはずさ君なら”という

気持ちでひとつになり共有。

for you for you。

充分過ぎるくらい君は泣いたよ。

救出したいよ。嫌いじゃないぜそういう

ところと鏡に向けこう言う。

for you for you.

 

【outro】

なぁ幸せは罪じゃないぜ。

笑おう。

 

 

うん、我ながらいい歌詞だなぁ。(笑)