『地獄で笑え』解説④

解説①『地獄で笑え -Intro-   (2017.10.15@渋谷OTO “酒豪円盤三号船”) 』

タイトルにもある通り、2017年10月15日に行われたマサキオンザマイク主催『酒豪円盤三号船』という、渋谷のOTOで行われたイベントでのMCです。

 

イベントの内容的にはZIGOKU RECORDのマサキさんが“UFOを本気で呼んで、お客さんにも本気を出せとキレる”という非常にイカレたもので、

 

冒頭から“ポエトリーリーディング僕好きじゃないから敵なんですよ”と宣っておりますが、

 

そこにはポエトリーリーディングをされているuraocbさんや、poetry slam japanを主催する村田活彦さんもいらしていました。

よって、無闇にdisっていた訳ではない事をここでハッキリ書かせて頂いて…(笑)

 

それは詩人関係の仲間にも常々言っていた事で、別にbeefではなくて、

 

僕のスタイルは“Rap”なんだ、という事なんです。

 

Rapという表現こそが一番人に刺さる表現手法なんだと信じてやっているので、

 

“韻とか踏んじゃうと意味が薄くなるんだよね~”

 

とか“flow重視で内容はラフで~”

 

というタイプのRapperさんもいるかもしれませんが、

 

どの要素も相乗効果を生み出していて、結果内容に深みが出て、カッコいいものが僕にとってのRapなんですよね。

 

だから“敵”なんです。倒したい敵。ライバル。ケンシロウのラオウ。勇者の魔王。

強いって事はよく知ってるんです。

 

まぁ、語りまくっといてアレですが、それらは今回はいいとして…(笑)

 

 

内容はこちら。※一部修正

 

 

『地獄で笑え』

 

“知らぬが仏”だ

何も知らないで

無知のままでいられれば

良かったんですけど

 

“無知は罪”

だけど知ってこそ生まれる罪悪感

地球の反対側の戦争や

昨日の晩走った救急車

 

でも本当は

球体の地球とか

一続きの社会に

反対側なんかないんだ

 

等しく地獄

地獄だよ

地獄

地獄

 

でも 何も知らないで笑ってるヤツにはなりたくない

でも 全て知った気になって嘆いてるヤツにもなりたくない

なぁせめて兄弟よ僕達は

 

地獄でも笑おう

 

地獄で笑おう

Laugh in hell

地獄で笑え

 

------------------------------------------

 

なんとなく自分は当事者じゃないというフリをして生きているけれど、実際はそうではないですよね。

 

実際悲しい事件や、戦争もテロも事故も不運も病気も差別も何もかも、今自分が立ってるこの世界の中で起きている事だから。

 

じゃあどれでありたい?と。

 

 

 

1.地獄だと知らないフリをして、第三者のフリをして過ごす。

 

2.この世は地獄だと悲観しながら、絶望して過ごす。

 

3.この世の地獄を天国に変えてみせると戦う。

 

4.この世は地獄だと理解した上で幸せを掴む(笑う)。

 

 

大きく分けてこの4つなのかなと思ったんです。

 

作中でも言ったように

 

“何も知らないで笑ってるヤツにはなりたくない”し、

 

“全て知った気になって嘆いてるヤツにもなりたくない”訳ですので、残り2つ。

 

3.のように“戦う”というのが一番正解で理想な感じがしますよね。

 

でもそれは“スゴい事”だと思うんです。

そしてそうであるべきだとも考えます。

 

でもやっぱりそれは“ハードルが高い”事には違いないと思います。

 

だから“せめて”地獄でも笑おう。

 

という事なんです。

 

でも、不謹慎な気もするし、本当にそれが正解なのかな...と迷うかもしれない。

 

 

地獄は人の弱さの中にこそ強くあるような気がします。

 

僕のhiphopは根底に“弱い人間の生きる道とは?”というものに対して常に戦っている部分があります。

 

この世は地獄だ。気付け。受け入れろ。

 

そう言われたら弱い人間には耐えられない。

 

その答えをゆっくり自分なりに一枚のアルバム、もっと言えば僕の今まで、これからの作品で提案したい。

 

“提案”というか“あれ?これ答えじゃね?”ってとこまで出してるつもりです。いや出してます。

 

 

 

長え。イントロでこんな長えんかい。

ごめんなさい、これでもだいぶ端折ってます(笑)

そして更新が遅え。

 

これからまたお願いします(笑)