『地獄で笑え』解説⑪

『人知れず』解説

この曲は人知れず頑張っているすべての人、それと、僕を見つけてくれたすべての人に書いた曲です。

 

 

「作詞」という作業は本当に孤独で、ツラい。

エネルギーを沢山消耗するし、僕の場合はセンスもないので長時間かけて書いたり消したりをするからとにかく疲れる(楽しいんですけどね)。

 

それにも関わらず、「空廻」というラッパーを、そしてその音源を聴いてくれている人はまだまだ多くはないし、自分の予定より全然評価も受けていなくて…(笑)

 

でもなんでこうやって頑張れるかというと、それでも僕の曲を聴いて“良い”って言ってくれる人がいたり、そんな無名な僕の音楽・言葉をずっと信じてくれている人や、何かの縁で僕を見つけてくれて、大切に聴いてくれたりする人がいるから。

 

あなたがこうして僕のことを見つけてくれるずーーーーーーっと前から、人知れず書いてきました。

全ては聞いてもらう為に。

 

評価の話をしてしまったけど、

誰も見ていなかったり、聴いていなくても僕は曲を作り続けるし、言葉を紡ぎ続けるだろうし、

「Art」なんて生きて生み出したもの、表現したもの、すべてのことを言うのだと思うから、

リアクションの数は関係ない。

(でも僕の作品は、あなたに聴いてもらいたいと作る点は変わらない。)

 

よく“最近あのアーティストの名前聞かないけど活動してるのかな?生きてるのかな?”

なんて言ってしまうけど、こうしている間もきっとその人は笑って、泣いて、生きて、作っているんだと思う。

 

ダンサーも、スポーツマンも、その他表現者も、ビジネスマンもママさんもパパさんもおじいちゃんもおばあちゃんも、みんなみんなそう。

 

人前で素敵な華を見せられる時はよくて一瞬。

それまでは人知れず戦ってる。めちゃくちゃ熱く生きている。

 

気付いてもらえなければ生きていることにすらならない社会・世界だけど、

僕は人知れず頑張ってる人間を応援したい。

たとえ最近名前を聞かずとも、顔は見ずとも、その人はきっと精いっぱい生きている。

そして、君も、あなたも、カッコよく生きている。

 

そうすればいつか必ず誰かが見つけてくれる。

そんな時僕は、涙が出るくらい嬉しくてたまらないんだ。

 

だから全力で。

 

 

『人知れず』

 

【hook】

人知れず 笑い 人知れず 泣いて

人知れず悩み ひたすらに書いた

人知れず 歌い 人知れず 残し

気付かれぬまま 日が暮れるまた

人知れず 笑い 人知れず 泣いて

人知れず悩み 人知れず書いた

ふと君が僕を知ってくれた時に

人前で泣いちゃうくらいに嬉しいんだ。

 

【verse.1】

惑星を彩る命の多様性。

振動のリズム 艶めく花鳥風月。

そん中で如何に目立てるか挑戦。

最初は上々、みるみる下降線。

 

無駄に再生回数に一喜一憂。

変なこだわりに奪われる一日中。

でも負けない。この時期がじき生きる

と信じ

地図にない街 東川口でcheck yo

 

今日も俺はカッコいい。

誰も見てないからこそ燃えたガソリン。

“遊びなよもっと”って言われてもなぁ

楽しいんだよ 本当。どんどんくれよ。

 

そんな意地張ってまだやって意味あるの?

そんなeasyじゃないんだ。相当difficult。

早朝起きて向かう机。どんだけの数

蹴りゃいいんだろう。まぁいいや今日も夜明けを待つ。

 

 

 

【hook】

人知れず 笑い 人知れず 泣いて

人知れず悩み ひたすらに書いた

人知れず 歌い 人知れず 残し

気付かれぬまま 日が暮れるまた

人知れず 笑い 人知れず 泣いて

人知れず悩み 人知れず書いた

ふと君が僕を知ってくれた時に

人前で泣いちゃうくらいに嬉しいんだ。

 

【verse.2】

ダサかろうが止まらない無限の承認欲求。

汚れたって染まらない稀代のローリングストーンズ。

目的?んなのねぇよ。no reason。

functional fiction。生きるの飽きない為の口実。

 

俺の惑星を彩る作品番号。

躍動する魂。まるでサルティンバンコ。

観てくれさえすれば掴む確信あるよ。

辞書にない名前 俺が空廻だcheck yo

 

今日も人知れず 1人 人が死んでたって変わらないで回る星を呪って

モザイクの1ドットでも人生は一度と。ならば空回りだってドカーンと生きようと思って。

 

例えば誰かの薔薇一輪の彫刻。

我が子を産み落とした母キリンの咆哮。

“イイネ”なんかなくたって死んでなんかない。

俺は生きてるぞ。ここにいるぞ。

 

【hook】

人知れず 笑い 人知れず 泣いて

人知れず悩み ひたすらに書いた

人知れず 歌い 人知れず 残し

気付かれぬまま 日が暮れるまた

人知れず 笑い 人知れず 泣いて

人知れず悩み 人知れず書いた

ふと君が僕を知ってくれた時に

人前で泣いちゃうくらいに嬉しいんだ。